今回はエプソムソルトの湯コラボイベントにご協力いただきました、小杉湯さんにお話を伺いました。
Q１：エプソムソルトの湯にご協力いただきありがとうございます。昭和8年に創業され、長い年月に営業を続けられているそうですが、小杉湯さんのこだわりを教えていただけますでしょうか。
A:初代店主の言葉「きれいで、清潔で、気持ちのいい」を代々大切にしてきました。一般に銭湯のタイルや目地は、劣化や汚れが目立ちにくい濃い色を用いるのが多いのですが、大規模改装工事実施時、2代目店主は、あえて白いタイルと目地を選びました。掃除は大変ですが、きれいで清潔で気持ちの良いお風呂を実現する為、明るい小杉湯が続いています。
その想いは３代目にも引き継がれていて、掃除に人員を多く割くことや、開店前の空いた時間には3代目店主自らもお風呂を掃除を実施しています。「きれいで、清潔で、気持ちのいい」はアルバイトを含めた小杉湯スタッフ全員に浸透していて、日々大切にし向き合っている言葉です。
また、小杉湯名物のミルク風呂、４４℃の熱いお風呂も変わらず続けています。江戸っ子は熱いお風呂が好きという背景もあり、熱湯はお客様も楽しみにされている小杉湯の名物のひとつです。
Q2：小杉湯は創業当時の姿のままで、令和2年に有形文化財に登録されていると伺いました。レトロ感がありすごく素敵な場所と感じます。建物の維持など大変なところもおありかと思いますが、当時の姿を守り続けてきた背景を教えていただけますでしょうか。
A:小杉湯３代目が２代目から継いだ時、「この場所で、この建物で、１００年続く小杉湯をつくっていく」と覚悟を持ったと聞いています。この想いは初代、２代目と大事にしていて、屋根の補強や改装工事など小杉湯の建物を維持するためにこまめに修繕を続けてきました。宮造りの玄関、瓦の屋根も当初の姿を残したまま、今もコツコツ改修工事を行いながらそれを守り続けています。
銭湯ならではの富士山の絵、いわゆる背景画も小杉湯の醍醐味です。背景画はメンテナンス等費用もかかりますが「お客様が楽しみにしてくれているこの文化は守りたい。」という想いから変わらず続けています。
Q3：小杉湯さんのおふろカレンダーを拝見しました。食品メーカーを始め、化粧品会社、高円寺にある飲食店など幅広いジャンルとのコラボを開催していますね。コラボをスタートしたきっかけを教えていただけますでしょうか。
A:お風呂のコラボは「もったいない風呂」が始まりです。3代目が店主を引き継いだ当初「気持ちの良いお風呂とはなんだろう」と模索していた時、業務用の入浴剤では味わえない、安心・安全で自然素材を用いた季節のお風呂の菖蒲湯やゆず湯が「気持ちのいいお風呂」の一つの答えでないかと考えました。最初は青果店で果物を買ったりしてを実施しましたが、コスト面の問題も抱えていました。そんな時、常連のお客様から「生産者さんから捨てちゃうものを貰えばいい」というアドバイス受け、「あおとくる」という徳島県のみかん農家さんと繋がりました。あおとくるさんから商品にはならないけど規格外等で出荷できないみかんをご提供いただき、それをお風呂に入れたのが「もったいない風呂」の始まりです。その繋がりから様々な人と出会い、全国各地の生産者さんをご紹介いただき「もったいない風呂」コラボが生まれていきました。生産者さんの顔が見えるお風呂。それが安心で安全な「気持ちの良いお風呂」の要素のひとつではないのかと思っています。
Q4：NEHAN TOKYOとエプソムソルトの湯コラボイベントにご協力頂けるきっかけがございましたら、教えていただけますでしょうか。
A：小杉湯の番頭である冨田は下北沢にあるBONUS TRACKという施設でも働いています。そこで２月16-17日に開催した銭湯や温泉やサウナにまつわるマーケット「下北湯気市場」にNEHAN TOKYOさんに出店していただきました。その際にこれまで何軒かの銭湯でコラボイベントを行ってきたと伺い、ぜひ小杉湯でもやりましょうという話に繋がりました。
Q5：エプソムソルトの湯の開催にあたって、お客様にお楽しみいただきたいポイントはございますか
A：何と言ってもその歴史、420年以上続く老舗メーカーのエプソムソルトの湯です。ゆっくりお風呂に浸かって体をほぐしたり、汗を流してすっきりしたり。季節の変わり目なので、ゆっくり身体を休めてどうぞご自愛ください！
Q6：最後にお客様に一言お願いいたします。
A：小杉湯が大事にしている「きれいで、清潔で、きもちのいい」をお風呂に入りながら感じていただけると嬉しいです。エプソムソルトは、肌触りが良く気持ちの良いお風呂になること間違いなしです！ぜひお楽しみください！
